小林千寿六段の卓見

「小林千寿六段の卓見」と言っても、今回は囲碁のことではない。

ブルームバーグの記事で「中国の集合住宅で入居者がいない住居のバスルームから新型コロナウイルスが見つかった」、「集合住宅の排水管内を浮遊し移動する微粒子を介してウイルスが拡散している可能性が示唆された」という記事を読んで、思い出したのだ。

『月刊碁ワールド』の8月号の随筆で小林六段は、世界中で囲碁指導をしてきた経験に基づいて、日本においてコロナが重症化しない理由を挙げておられた。その中で、日常生活の中で手を洗う習慣、洗濯やシャワーの回数とならんで、欧米では家庭でもトイレ、洗面、シャワー、バスタブが同じ所にあることが多い、「あまりマスコミなどに取り上げられていませんが、下水からの感染確率は日本の孤立したトイレの方がすくないはずです」と述べておられた。